☕️もまの心の整理術
〜後編|“いらない子”だと思っていたわたしが、自分らしさを取り戻すまで〜
🌱認められたい、でも足りない
誰かに認められたい──
そう思ってずっと頑張ってきたけれど、
「自分はまだまだ足りない」という思いから、
なかなか解き放たれませんでした。
子どもの頃から言われ続けてきた言葉や態度って、
大人になっても心に根付いていて、
頭では「もう大丈夫」と思っていても、
ふとした瞬間にまた顔を出すんですよね。
前編で書いたように、
わたしは小さな頃から“比べられる存在”で、
家の中でも居場所を感じられず、
「わたしなんていらない子なんだ」と思っていました。
🍀“当たり前”の中にある価値
そんなわたしが少しずつ変わるきっかけになったのは、
ある人にかけてもらった、何気ない言葉でした。
「それ、助かる〜!ほんとありがとう」
「すごいね」
わたしにとっては当たり前にできること。
でも、それが誰かの役に立っている。
喜ばれている。
その時、ハッとしたんです。
“できないこと”ばかりに目がいっていたけれど、
“できること”も、ちゃんとあるんだ。
一つのことで責められたとしても、
それで全部がダメなわけじゃない。
わたしは、わたしなりに、
ちゃんと誰かの役に立てることがある。
🧹清掃スタッフさんとのやりとりから
今の職場で、清掃を担当してくれている方がいます。
その方はいつも、自信がなさそうに言うんです。
「こんなこと言ってもいいのかな…?」
「お忙しいのに邪魔をしてはいけないと思って」と。。
でもわたしは伝えました。
「自分でいいか、ダメか判断しなくていいですよ。
こっちで判断するから、何でも言ってほしいです。」
その言葉を聞いて、少しホッとしたような顔をされて。
そんな小さなやりとりが、心の奥でじんわりと広がっていきました。
「わたしも、ずっとこうやって、自分で“言っちゃダメ”って決めてたんだな」って。
でも、たまにこういうことを言うと、
「そんなこと、いちいち言うなよ」と言う人もいます。
そういう人って、言わなければ言わないで、
「なんで言わなかったんだ!」と怒ったりもするんですよね。
どちらにしても怒られるんだったら、わたしはちゃんと伝える方を選びます。
自分のためにも、相手のためにも。
(ちなみに、そういう人には「言った日時と内容」をメモしておくと◎です🤭
あとから「聞いてない」と言い出すこともあるので…
「何月何日何時何分に言いましたやん!」って言えるように。
ちょっと嫌なやつになりますが、
そんな人にはイヤなやつって思われてもいいです☺️)
🧻ペーパータオルホルダーいつ壊れるか問題
ある日、清掃スタッフさんが
「ペーパータオルホルダーにヒビが入っていて、いつ壊れるかわからなくて…」
と、勇気を出して伝えてくれました。
「まだ、全然壊れないかもしれないんですが…」とも。
その声を聞いて、わたしはすぐに楽天市場で注文。
──それから1年後、本当にホルダーが壊れたんです。
清掃スタッフさんから「壊れました!」と別の事務員さんに報告が入り、
「注文しないと…」という話になっていたところで──
「あります!ペーパータオルホルダー、注文してました!」
と、満を持して在庫をお渡し。
事務員さんがすぐに新品を取り付けてくださいました。
(わたしは不器用なので、取り付けはお任せ🤭
苦手は得意な人に任せるのが一番◎)
あの時気づいて伝えてくれた清掃スタッフさんにも、改めてお礼を伝えました。
「1年前に気になることを伝えてくださったおかげで、備えることができました。
本当にありがとうございました」
ちいさな気づきや声かけが、
誰かを助けることにつながる──
そんなことを実感した出来事でした。
🌸“わたしのままでいい”と思えるようになるまで
変化は、ほんの少しずつでした。
「わたしって、意外と役に立てることもあるんだ」
「できないことだけじゃないんだ」
そう思えるようになってから、
ほんの少し、自分に◯(まる)をつけられるようになってきました。
肩書きや資格じゃない。
“今ここにいるわたし”の存在が、
誰かの役に立てることもある。
それって、とてもあたたかくて、
素敵なことだと思いませんか?
☕後編のまとめ|“これでいい”と思えるようになったわたしへ
わたしたちはつい、
自分の「できないところ」ばかりに目を向けてしまいます。
人と比べて「わたしは劣っている……」
「あの子はできるのに、わたしは……」
と、どんどん自分を責めてしまう。
でも──「これができてない」と言われたって、
わたしには、できることとできないことがある。
もちろん、仕事ならやらなきゃいけないこともあるけれど──
それでも、全部を完璧にこなせるわけじゃない。
それに気づけたのは、ほんとうに最近のことでした。
また、母親がきょうだいとわたしを比べていたとしても、
それは“わたし”には関係のないこと。
母親の思う通りに動くわけじゃないし、
期待通りにできるようにはならないです。
わたしはあなたのクローンでもコピーでもありません。
母は、洋裁が得意で、わたしと妹の服をよく作ってくれていました。
そんな母が、わたしが小学生のときに家庭科で作ったスモックを見て、
「どうやったらこうなるの!?」と呆れていたのを、今でも覚えています。
そのスモック──裾に行くほど先細っていくという、
まさかの“謎の設計”。笑
*この後、調理実習で使用するものだったので、
母が直してくれました🤭
モーモー言いながら🐮
料理も苦手、手芸も苦手、ヘアアレンジもできない。
女子失格?うん、たぶんそうかもしれない🤣
でも、今はそんな“できないわたし”を、
ちょっと笑って受け入れられるようになってきました。
少し、愛おしく思えてきました。
「またやっちゃってるなぁ、わたしってば」って、
ちょっと笑えるようになってきました🤭
できないことがあっても、それが“わたしらしさ”。
その代わり、他の誰かの力になれる“得意”が、きっとある。
あなたが「大したことない」と思っていることが、
誰かにとっては「本当に助かる」ことかもしれません。
そして──
“誰かの役に立つこと”だけが、
あなたの存在価値ではありません。
なにもしていなくても、
あなたが「ここにいる」こと自体が、
すでに尊いことなんです。
だからこそ、
自分を認めること。自分にやさしくすること。
「まだまだ」ではなく、
「これでいい」と思えるようになること。
それが、わたしが見つけた“心の整理術”でした。
いつまでも不足感を抱えていると、
心はどんどん貧しくなってしまう。
もっと楽しく、もっと自由に、生きていけますように🩷
あなたの中にある“当たり前”が、
誰かの心をふっと軽くすることだって、きっとある。
あなたは、今、自分を出せていますか?
自分らしく、生きられていますか?
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