心を整える退職記念ひとり旅③|札幌3日目:アウェーの街で見つけた“安心感”

ひとり旅とごほうび時間

🧳心を整え、自分を大切にする旅
退職記念ひとり旅③】

あなたの場所は、きっとどこにでもある

どこにでも、あなたの場所はあるよって。
そんなふうに言われたような気がしました。
札幌3日目、旅先で出会った“安心できる味”が、
私の心をふっとゆるめてくれました。

アウェーな街に見つけた“ホーム感”

旅の3日目は、心にも少し余裕が出てきました。
「せっかくなら、朝ごはんを食べに出てみようかな」と思い立ち、
地下街を歩いてみることに。

こういうとき、改めて気づくんです。
私は目的地があると強いタイプで、
「ここに行こう」と決めていれば、一人でもスッとお店に入れるのですが、
“どこでもいい”となると、急に優柔不断が爆発します🤭

いくつか全国チェーンのお店が目に入ったものの、
にぎやかそうだったり、店内の雰囲気が見えづらかったりすると、
つい「やめておこうかな…」と思ってしまって。

「一人旅なんて平気そう」と言われることもありますが、
実は、こうして“お店に入る”というだけでも、
かなり緊張してしまうんです。

そんな中で、ふと目に入ったのが「上島珈琲店」のロゴでした。
見慣れたデザインに、一瞬ほっとしました。

伊丹空港から旅立つときの朝は、
ここのサンドイッチを食べるのが、ちょっとした楽しみなんです。
(パン🍞もとても美味しくて、サンドイッチがお気に入り😊)
その記憶がふとよみがえり、心が緩みました。

…が、やっぱりすぐには入れませんでした。
「ここにしようかな?でも、もう少し見てみようかな…」
お腹は空いているのに、心はなかなか決まりません。

たぶん、2〜3回はお店の前を行ったり来たりしていたと思います。
心の中で小さな会議が始まって、
「ここ入る?入っちゃう?」と、自分と相談。
もしかしたら、ブツブツつぶやいていたかもしれません。笑
(たまに、お店の方から心の声に回答をいただくことがあります。
きっと心の声呟いてます🤭)

最終的には、「もう、ええい!」と勢いで入店。
自分で自分の背中を押して、ようやくお店に入ることができました。

席選びにも、ちょっとした葛藤が・・・

店内には空席があったのですが、
通りから見えづらい席はすでに埋まっていて、
空いていたのは通りに面したテーブル席ばかりでした。

私は昔から、人に見られることが少し苦手です。
「食べ方が汚く見えたらどうしよう」とか、
「変な顔してたら恥ずかしいな」とか、
誰も見ていないのに、つい気にしてしまうんです。

その中でも、できるだけ通りに背を向けられる席を選びました。
こういうところ、やっぱり私は気にするんだな…と、
旅先であらためて気づかされました。

もっと堂々とできたらいいのですが
なかなか難しいです💦

“ふるさとの味”と、ゆるんだ心

注文の仕方も、少し戸惑いました。
伊丹空港ではカウンターで注文するので、
同じようにお財布を持ってカウンターに行こうとしたところ、
「お伺いしますね〜」と声をかけられて、
「あ、座っていてよかったんだ…」と、
ちょっと恥ずかしくなりました🤭

運ばれてきたコーヒーとサンドイッチ。
一口食べた瞬間、じんわりと心に染みました。

伊丹空港で食べたメニューとは違いましたが。
それでも、私にとってはそれが“ふるさとの味”のように感じられました。

味もそうですが、
「旅先で“自分の知っている味”に出会えた安心感」が、
心を包み込んでくれたのだと思います。

そしてその瞬間、
「ああ、私、ずっと気を張っていたんだな…」と気づきました。
ほっとした気持ちと一緒に、涙が出そうになりました。。

この旅は、
自分を見つめなおすための時間でもありました。

少しずつ、
“今の自分”とちゃんと向き合えている気がします。

大通公園を、ゆっくりと歩く🚶

上島珈琲でお腹も心も満たされたあと、
私はそのまま地上へ出て、大通公園のまわりをゆっくりと歩いてみました。

テレビ塔を見上げながら、
「あぁ、札幌の空って、こんなに広かったんだなぁ」と、
しみじみ思いました。
*心がしんどかった時は、視野も狭くて、
ゆっくり空を眺める余裕もなかった。。
したばかり向いて、アスファルトばかり見ていたな。。。
すれ違う人の顔すらまともに見ることができなかったんです。

観光地を巡るというより、ただ風に吹かれて歩く時間。
すれ違う人たちの声や、葉っぱが揺れる音に耳をすませていると、
少しずつ、自分の中のグレーな空気が入れ替わっているような気がしました。

旅って、
“何かを見ること”より、
“何もしない時間”大切なのかもしれない
そんなふうに感じた朝でした。

ホテルで過ごす、静かなひととき🏨

ホテルに戻ったあとは、少しのんびりすることにしました。
本を読んだり、YouTubeを見たり。
何気ない時間だけど、こういう“誰にも急かされない時間”って、
心の奥がすっと静かになるような感じがします。

ゆったり、まったり時間が過ぎていくのを感じるのは幸せなことだなーっと
じんわり感じていました。

そんなこんなしている間にいつの間にかお昼を回っていました。

狸小路でちょこっとお買い物タイム🛍️

午後からは、狸小路をぶらぶらとお散歩しました。
特に何か買う予定があったわけじゃないけれど、
ドン・キホーテをのぞいて、入浴剤を買ったり、コスメ売り場を見たり。

「どれにしようかな」って考えている時間が、
なんだか久しぶりに楽しく感じられました。

そういえば最近、
“自分が何を好きか”をゆっくり考えること、してなかったかもしれないな。
ちょっとだけ、心に余白ができてきたのかもしれません。

お昼は、すすきので海鮮ランチ🐟

時計を見ると、もう14時近く。
少しお腹も空いてきたので、すすきの方面まで歩いて、
四季花まる すすきの店」さんへおじゃましました。

ここは、前の日から「ランチはココ‼️」と決めていたので、

「えいやっ」で入店。
(覚悟を決めていると、入店もすんなり??)

ちょうどランチのラストオーダー少し前で、
店内も落ち着いた雰囲気。
カウンター席でひとり、
ゆっくりと食事を楽しむことができました。

頼んだのはランチセットと、さつま揚げ。
もうね…やっぱり北海道の海鮮は美味しい‼️
しっかりとした歯ごたえと、
じゅわっと広がる旨味に、
思わず笑顔になりました。

ひとりでカウンターに座るのは、
まだちょっぴり緊張するけれど、
それでも少しずつ慣れてきている気がします。
自分にとって、「できたこと」がまたひとつ増えた
そんなお昼でした。

行けなかった雪印パーラーと、ちょっぴりの後悔😨

大満足の海鮮ランチを終えたあと、
「せっかくだし、もう一度雪印パーラーに行こうかな」と考えていたのですが、
その日はまさかの定休日
(今はほとんど定休日はないみたいなのですが、
その時はありました。。)

「前の日に行っておけばよかったなぁ…」と、
ちょっぴり後悔しながら、
雪印パーラーの前でしばらく立ち止まってしまいました😭
(また今度来たらいいやん。って慰めてました。。)

福岡へ向かう準備と、お土産選び

今回の旅はこのまま札幌から福岡へ向かうルートだったため、
要冷蔵のものや、賞味期限の短いお菓子は泣く泣く断念。
代わりに、比較的日持ちのするお土産を中心に買い集めました。

六花亭のバターサンド、北菓楼の開拓おかき、
そしてスノーマンのお菓子たち。
どれも、“北海道の思い出”をそっと包んでくれるような、優しい味。

それから、夜ごはんと翌朝の朝ごはんをコンビニで調達して、ホテルへ帰りました。

入浴剤と洗濯と、夜の癒し時間🛀

充実した札幌最後の1日。
「今日は早めにお風呂に入ろう」と思い立ち、
ドン・キホーテで購入した入浴剤をポトンとお風呂に入れ、
洗濯機をまわしながら、ゆっくりお湯に浸かりました。

旅先の洗濯機って、本当にありがたい存在です。
東急ステイ🏨さん、最高です…🙏✨
(回し者ではないです🤭)

お風呂で体の疲れを癒やしたあとは、
お部屋に戻って、ぼちぼちと荷造りを開始。

荷造りは、毎回ちょっとしたドラマです🧳

なんとか荷造りを始めたものの、私はどうもこの作業が苦手です。
早めに始めたつもりなのに、気づけば夜も更けていて…。
スーツケースに入れる順番も、詰め方も、いつもぐちゃぐちゃ。

思い返せば、以前妹と一緒に旅行したときのこと。

旅先で欲しいものを見つけると、
あまり深く考えず、どんどん買ってしまう私。

当然、スーツケースには収まりきらず、
困り果てて、荷造りを終えた妹を「ジーッ」と見つめていたら――

「……何見てんねん!さっさと詰めんかい!時間ないで!」

と、ビシッと怒られました😂
でもそのあと、

「……なんや、入らんのか?しゃーないな。
 ほな、ちょっと入れたるわ。まだもうちょっとなら入る。」
「今度から、自分で持って帰れる分だけ買いなさい!」とプリプリされましたが、

文句を言いながらも、
結局スーツケースに入れてくれた妹。

“しっかり者の妹と、ポンコツ姉”の構図が、
なんだかんだで私は好きです。

ひとりの晩餐と、心の満足感

なんとか荷物も収まり、
コンビニで買ってきた夜ごはんで、ひとり晩餐🍽️

「ここでお酒でも飲めたらカッコいいのになぁ」と思いながら、
お酒は買わずにごはんだけをしっかり食べました。

本当はちょっと飲んでみたかったけれど、
「明日、寝坊して飛行機に乗り遅れたら困るし…」と今回は自粛。
また今度に持ち越しです🩷

そのあとは、YouTubeを見ながらのんびり過ごして、
旅の3日目の夜は静かに更けていきました。

朝から晩まで、小さな冒険だった1日

こうして振り返ると、
この日は心の中でたくさんの冒険をした1日でした。

お店に入るかどうかでウロウロして、
座る席を考えすぎて緊張して、
コーヒーを飲んでふっと涙が出そうになって…。

それでも、ひとつひとつの出来事が、
少しずつ、私の心を整えてくれていた気がします。

札幌3日目も、ちゃんと“自分を大切にする旅”になりました🩷
明日は、いよいよ福岡へ――
また新しいごほうび時間のスタートです✈️✨

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